共済金は､全部を一括で受け取る｢一括受取り｣と､分割して受け取る事の出きる｢分割受取り｣が有る｡
分割受取りには､共済金の全部を分割する方法と､一部を一括で受け取り､残りを分割して受け取る方法の二種類が有る｡
分割受取りを活用する為には､以下の要件を全部満たす必要が有る｡
≪共済金の全部を分割で受け取るケースの場合≫
1.以下の共済事由のいずれかを生じている事｡
･老齢給付事由
･個人事業の廃止
･会社等の解散
･病気やけがによる役員の退任
2.共済事由の生じた日に満60歳以上である事｡
3.一括で受け取るとしたケースの場合の共済金の金額が300万円以上である事｡
≪共済金の一部を一括で､残りを分割で受け取るケースの場合≫
1.上記の1と同じ｡
2.上記の2と同じ｡
3.分割で受け取る共済金の金額が300万円以上､かつ､一括で受け取る共済金の金額が30万円以上である事｡
受給者は小規模企業共済の契約者本人に限る｡
受給期間は10年もしくは15年のどちらか他方を選定する事が出来､年に4回､2月､5月､8月､11月の15日に支出される｡
小規模企業共済の共済金を分割で受け取ったケースの場合の税法上の扱いは､公的年金等の雑所得となる｡
分割受取りを選定したケースの場合､途中で一括受取りに変更する事は出きない｡
分割受取りの期間中に受給者が他界したケースの場合は､相続人に支出される｡
また､重度障害等の特別な事情が生じたケースの場合で､受給者本人から請求があった時は､未払いの分割共済金を現価相当額に割りもどした金額が､受給者に支出される｡
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